Last Update:December 14 2022

Let's read throught the Bible together, shall we?
聖書を一緒に通読しませんか

聖書通読の会・Bible Reading Club 2023


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このページについて

2023年1月1日から2024年12月25日の約2年間に旧約聖書1回、新約聖書2回を通読をすることにしました。これはそのグループのサポートページとしてスタートしたものです。

このページの管理人であるわたしは、2000年の「聖書を読む楽しみIV」でも話しているように、何回か通読をしたあと、1982年10月から、ノートを作り、各章に1枚ずつルーズリーフをあてて「聖書ノート」をつくり、通読を記録するようになり、ルーズリーフも一番少ない章でも5枚ほどになりました。それは、2018年12月、すなわち、BRC2017 が終了するまで続けました。しかし、サポートページはデジタルですし、ルーズリーフノートも40冊以上が満杯で、さらに、冊数を増やさなければならなくなり、勤務していた国際基督教大学の学内住宅からも2019年1月はじめに転出することにしたため、家の引っ越しにあわせて思い切って処分することにしました。家族でアメリカで過ごした2001年夏から2002年夏までの期間は、ルーズリーフは持っていけなかったのですが、そのときに別途記録したノートも出てきました。9・11も、アメリカで経験し、このノートは、私にとって、日記のような存在でもあるので、懐かしいものです。正直、非常に残念だったので、廃棄をする前に、何日かかけてスキャンをしたのですが、実際には、それ以後、スキャンしたものを見返すことはありません。不思議なものです。ただ、ルーズリーフに各章をまとめてあるということは、前回の通読で印象に残った箇所の確認など、過去の通読を振り返る良い機会でもあったので、ホームページの方で、そのような機能をもてるように、対応していこうと、毎年少しずつ改善していき、BRC2021のときに、章ごとにまとめた頁も作成しました。そのようにして積み重ねていったものが現在のこのホームページです。2年に一度の更新が、少し負担ですが。

わたしは、国際基督教大学の学内住宅で、学期中毎週1回「聖書を一緒に読みませんか」(通称:聖書を読む会、読書会、すずきサロン、ホーム・パーティ)を開いていましたが、引っ越しのため、その聖書を読む会も、2018年12月20日を最終回として終了いたしました。(2020年に再開しましたが、3回ほどで、コロナのこともあり、中断となりました。わたしだけでなく、多くの方がたいせつにしてくださった会なので、なんらかの方法で再開できると良いのですが。)実は、この聖書を読む会の2010年の最後のあつまり(第162回・12月16日)に「聖書ノート」のことと、もうすぐ今回の通読が終わることを話しましたら、クリスチャンのかたも含めて「一度読み通してみたい」「なかなか通読できない」という話しがでました。わたしにとっては生活の一部となっているので、2011年1月1日から次の通読を始めることは決めていましたが、いままでの経験を生かして、通読をサポートしてみようと考えるようになりました。

このようにしてスタートしたのが聖書通読の会2011(BRC2011)です。ヨブ記を終えると一旦、旧約聖書をお休みして、新約聖書を読みますが、そのときや、旧約聖書に戻るとき、もう一度、新約聖書を読み始めるとき、学内サイトなどで呼びかけ、最終的には、36人のメンバー登録がありました。殆どは国際基督教大学の学生ですが、途中で卒業していった学生もいますし、職員や、学外の方も少数ですがメンバーになって下さいました。

さらに、BRC2011のときの、聖書各巻の解説も土台として、聖書通読の会2013(BRC2013)を引き続き始めました。わたしがつけている聖書通読ノートも聖書各巻の解説と共に送ることで、わたしがどのようなことを考えて通読しているかも分かち合うことにしました。12月26日に終了しましたが、基本的に毎日曜日の二通ずつ全部で211通のサポートレターを送りました。BRC2011の終わり頃に、サポートレターの内容をホームページに掲載し、BRC2013では、最初からホームページにも同じ内容を掲載しました。

BRC2015 では、それまでの記録を一つにまとめ、形式を統一しました。聖書の各巻の概要は、とても十分とは言えませんし、思いつきでトピックを決めて書いた面もあるので、どの程度お役に立てるかは分かりませんが、多少、背景を確認しながら読み勧めることで、通読をより豊かな機会にして頂ければと願っています。

BRC2017では、過去の聖書ノートの部分を分けました。新約聖書は二回読むにもかかわらず、リンクの区別をしていなかったので、BRC2019では、それを改訂し、さらに、あまりに、重くなったので、目次と旧約と新約に分けることにしました。また、BRC2019 から、メール配信記録も公開するようにしました。上にも少し書きましたが、退職して少し時間ができたこともあります。

BRC2021では、念願だった、聖書の各章ごとにまとめたサイトを作成しました。紙媒体の、聖書ノートは、過去に書いたことが、そこにあり、それを見ることができたことが、大きなメリットだったので。現在は、旧約聖書は5回分、新約聖書は10回分の、わたしの感想を読むことができます。まったく個人的感想で、時間があまりないとき、体調や、精神状態も万全ではないとき、いくつかの日常的な懸念があるときなど、そのことが感想に影響していることもあり、とても、お手本とは、言えませんが、こんなことを考えて読んでいる人がいるのだとか、こんな読み方でも良いのだとか、これはおかしいのではないかなど、いろいろと感想を持って眺めてくださればと思います。なにも感想がうかばないときや、聖書の箇所に疑問を感じたりしたとき、このひとは、どんなふうに読んでいるのだろうと見てくださる方もおられるようです。嬉しいことですね。それが、一緒に聖書と向き合い、共に読むということのように思います。

基本的なサポートはメール行います。サポート・ページ 上にある聖書各巻の解説は、少しずつ、誤字などを、修正していますが、BRC2023では、さらに内容を充実できればと願っていますが、そこまでは手を出せないかもしれません。継続は力ですから、次回の改善に回すかもしれません。聖書通読ノートについては、個人的な瞑想を書いていますが、最近は、多少、読んで下さる方のことも考えながら書いてはいます。しかし、基本的には、個人的瞑想、毎回、わたしの聖書観、考え方も変わってきていますので、その精神史を記録したものともなっているとも言えます。それが、成長させてくださっている神様のすばらしさを表すものであるとよいのですが、正直に書くと、自信はありません。

サポートレター以外に、聖書通読の会のメンバーからのメッセージは、記名・匿名いずれも可ですが、メールでシェアします。サポート・ページの「この会について」を参照してください。この会の登録管理は、わたしが手動で管理するリストを用いて行い、自己紹介の形で、紹介することも、最初から最後まで、秘密とすることも可としました。私を信頼して頂くという形式です。今回も基本的に同じ方針でいこうと思います。手間から考えると、ネット上のメーリングリストを使ったり、ソーシャルネットワークサービスなどを利用する方法もあり、そのほうが人の繋がりとしては今は一般的だと思いますが、今回もその方法をとることは避けました。単純に、わたしが、ソーシャルネットワークサービスについて、十分理解できていないからです。理解しないで利用することで、たいせつな仲間を傷つけてしまうこと、傷つけ合うことをさけたいからです。むろん、メリットもとても大きいのでしょうが。古い人間なのだと思いますが、便利なものは、背後に隠されている不便なことや、ある人にとっては、適切でないこともあるのではとまず考えることにしています。一人ひとりを大切にすることでしょうか。みんなが幸せな世界と、ひとりも幸せでないひとがいない世界は論理的には同じかもしれませんが、わたしは、自分が見える世界が狭いので、後者のみかたをたいせつにしたいと願っています。このBRC2023も、わたしが責任をもてる範囲でと考えています。

また、BRC2021 では何人かの方が、ご自身が感じたことや疑問を送ってくださり、投稿は、合計で 200件以上になりました。それは、このような会をしているものにとって、とても嬉しいことであることは、みなさんもわかると思います。わたしの方から書くサポートメールも、力が入ってきたように思います。2年間には、様々なこともあり、あまり時間をかけられなかったこともありますが、記録として、サポートメールも公開しようと考えています。みなさんからの投稿、感想・質問はお約束ですし、わたしが責任を取れることではありませんので、公開はいたしません。

なかなか通読を続けることは大変です。これまでの会でも、多くの人が実際には、続けられなかったり、何度も中断しては、再開したり、サポートメールだけを読んで下さったりとまちまちのようです。あまり、目的貫徹に価値をおかず、ゆったりとした気持ちで、読んで頂ければと思います。べつに通して読まなければいけないなどというルールはありません。1回通して読んだから理解できるわけでもありません。中断してしまっても、また途中から読めばよいのです。メンバーの中には、なかなか続かないからと、仲間で集まって朝読んでいた人もいるようです。みなで聖書全体を読むことを通して、世界中のひとたちのこころを揺さぶり、何千年もの間多くの人たちの心をとらえ、啓発し、指針を与え、人生を変え、歴史を変え、そしてあるときは多くの問題をはらむ引用をされ、批判され、非科学的と読みもせずに遠ざけられてきた聖書はどのような本で、何を私たちに語りかけているのか、ほんの少しでも知る(経験する)機会となればと願っています。同時に、最近、強く感じているのは、そのことによって、実際に聖書を記述した人たちともつながる素晴らしさです。当時のひとたちが、苦しみ、悩み、喜びながら、真摯に神様を、真理を、御心をもとめて生き、そのなかで、これこそ、神様からいただいた言葉として伝えているメッセージを丁寧に受け取ることによって、その聖書記者たちと、神様の交わりに、わたしも加えていただき、その方たちとも神様の前にともに生きることができると考えるからです。そして、ひょっとすると、それは、神様の苦しみ、悩み、喜びのあらわれなのかもしれないと、最近、考えるようになっています。みなさんは、どう思われますか。

お気づきの方も多いように、単に通読が目的であれば、他の方法もたくさんあり、まとめて読んだ方が速いと考えるかたも多いと思います。そのような読み方もたしかに一つです。しかし、日々の生活の中で、少しずつ読むことで、聖書のいろいろな場面をゆっくりとしかしある意味では確実に味わっていくことができるのがこの通読の会だと思います。多くの批判も含め、考えながら読むには、このぐらいのペースがよいと思っています。

クリスチャンの人たちは、毎日少しずつ聖書を読み祈る生活を「黙想の時」「Quiet Time」「静思の時」「Devotion」などなどと呼ぶこともあります。それぞれの精神生活の重要な部分として位置づけているからです。わたしはこのような意味をこめて聖書を通読していますが、この会に参加する人はそのような意識をしなければいけないとは思っていません。疑問をたくさん持ち、あるときはそれを自らに問うこと、すぐ問題の解決をもとめず、「問い」としてしっかり持ち続けること、そしてグループの他のメンバーの感想も時々目にすることを通して、聖書からのメッセージを受け取っていただければと願っています。

最初の案内は日・英で出しましたが、英語でサポートレターを書くことはわたしには難しいので、日本語のみで書きます。また、国際基督教大学とは関係のないかたで、このホームページをご覧になり、参加したいというかたがおられるかも知れませんが、その場合は、まずは、自己紹介や、この会に参加を希望される思いを書いて、メールを私宛、送ってください。メールアドレスもトップページなどに公開してあります。基本的には、ゆるやかな意味で「内輪の会」とさせて頂きます。それは、安心して投稿していただきたいからです。

聖書を読むことを中心におきながら、全体としてゆるやかな、しかし、お互いに Welcome(歓迎)し合うような、そして、ゆるやかであっても、帰属意識をもち、共に仕え合い、共に歩み、共に生きていることをほんのすこし感じることができる会
であることを願っています。これは、ある意味で、神様の恵みで、だれかの努力によって可能になるものではないと思っていますが、同時に、ひとりひとりが、緩やかであっても、ある希望を共に共有したいという意識のなかで成立することかなと思っています。

むろん、この会の通読予定表などを参考に、一緒に読んで下さる方は歓迎です。その方達のためにもなると思われることは、このページに書いていきたいと考えています。

今回、この BRC2023 の準備をしていて、これは、いつまで続けられるのだろうかと考えています。いままでは、そんなことは、考えたこともなかったので、それが「老い」ということなのでしょう。だれかに、引き継ぐことができるようなことではありませんが、どこかで、だれかが、そのひとなりの方法で、このような、個人的な聖書の通読の会や、聖書を一緒に読む会を、おこしていっていただければ嬉しいなと感じています。


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予定など基本的なこと


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はじめるにあたって

まずは、聖書(旧約聖書と新約聖書両方の入ったもの)を用意して下さい。いろいろな訳があります。どれでも構いませんが、初めて読む場合には、日本聖書協会の聖書協会共同訳、新共同訳か口語訳か、日本聖書刊行会の新改訳(いくつか区別されている版があります)をお薦めします。わかりやすく意訳したものも最近はいくつもありますが、それは、二回目以降にすることをお薦めします。ご存じのように、日本聖書刊行会では、新改訳2017を、前の版を大幅に改訂して出版しました。また、日本聖書協会は、聖書協会共同訳を2018年12月に刊行しました。最近は、読みあげてくれる「聴く聖書」もいくつかの訳で登場しています。今回、わたしは、BRC2021と同じく、聖書協会共同訳を読み始めました。読み始めたと書いたのは、サポートメールを安定して書くためには、みなさんより2週間先を読んでいないとむずかしいからです。

聖書は全部で66巻、1189章、からなっています。大体一章3分あれば読めますから、60時間もあれば読めます。わたしだけでなく、そう考えると読み通したいと考えている人も、おそらく、単に読み通すことを考えているのではないと思います。そこで、この読み終えるというより、毎日読むためにわたしが考えていることを少しだけ書きます。おそらく問題はつぎのように分類できるのではないでしょうか。

読み始めるきっかけが作れない。

大変そうだということがまず頭にのぼってきて、始められないのかも知れません。今回、始めようと決断したひとは、この問題は克服しているわけですから、詳しく書くことは省略しましょう。でも、聖書を毎日読むのは本当に素晴らしいことですよ。是非始めましょう。

読み続けることが習慣にならず、続かない。

動機付けがだんだん低下し、いつかやめてしまう。

多くの場合、まったくわからなくなって、動機付けが低下するというケースです。


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リンク

  1. 日本聖書協会
    聖書協会共同訳・新共同訳・口語訳の聖書を出版しており、このページから章ごとに読むこともできます。
  2. 日本聖書刊行会
    新改訳聖書を出版しています。
  3. Bible Gateway
    世界各国の聖書を読むことができ、英語版などは朗読を聞くこともできます。日本語版は、リビングバイブルをここで読むことができます。検索も非常にすぐれており、わたしは聖書の勉強の時ほとんどここを使います。
  4. 聖書通読表
    東京キリスト教学園の卒業生たちによる運営サイトとなっています。クリスチャン向けですが、基本的な情報は、ここから得られます。リンクもまずここからのリンクを探すのが良いでしょう。
  5. 日本語の聖書
    日本聖書協会の口語訳聖書(正式には共同訳 1954, 1955年版)は著作権保護期間がきれているため、各所にいろいろな形式でファイルが公開されています。
    様々な日本語訳聖書がいくつかの形式でおいてあります。機械朗読ですが、mp3 ファイルがあり、日本語聖書(口語訳)を音声で聞くことができます。また気軽に日英の対訳も読むことができます。
  6. 聖書を聖書で読む
    無教会の背景を持っておられる建築士高橋照男氏のページ。日本語訳聖書の比較が載っています。
  7. Bible.is
    聖書を聞くことができます。新共同訳の新約聖書の朗読もあります。(アプリ版もあります。アプリの部参照)
  8. Audio Treasure
    古い英語ですが長く読まれている The King James Bible と、American Standard Version (KJV) をもとにして最初から著作権フリーの英語訳をした The World English Bible (WEB) の 朗読ファイルなどがあります。WEB は簡単な現代英語ですので、非常に聞きやすくなっています。このサイトで聞くこともダウンロードして聞くこともできます。他にもいろいろと興味深いものがあります。
  9. LibriVox
    主として英語の本で著作権が切れたものを朗読し無料で公開・提供しているサイトです。ここで Bible と検索すると英語の聖書朗読を聞くことができます。
  10. 聖書地図
    日本語の聖書地図 1956年版。わたしも使っていました。
  11. Online Bible World
    聖書に関するアメリカ聖書協会などで発行している地図があります。他の情報もいろいろあります。
  12. Bible Atlas
    聖書に関するさまざまな地図があり、一括して Download もできるようになっています。英語ですが、基本的な地図はすべて含まれているように思います。
  13. 聖書のアプリのほん一部
    1. YouVersion[日本語案内]):色々な訳の聖書がアプリなどで読めます。日本語訳は口語訳とリビングバイブル。モバイル版では、新共同訳の旧・新訳聖書を聴くこともできます、
    2. Bible.is:テキストは、口語訳とリビングバイブル、それ以外に、聖書を聞くことができます。そのようなものは英語版はたくさんありますが、ここでは、新共同訳の新約聖書も聞くことができます。ダウンロードもできるので、アプリに入れて、スマートフォンなどで聞くこともできます。
    3. Blue Letter Bible:言語の言葉についてちょとだけ調べたいときに便利です。英語ですが、ヘブル語、ギリシャ語の知識が無くても、ある程度の情報が得られます。
    4. 聴くドラマ聖書:新改訳聖書で、モバイル版が先にでましたが、いまは、パソコン版もあります。登録が必要です。


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