Last Update: December 30, 2005
Tea Break : Mathematics General
ちょっといっぷく:数学一般
なぜ? これでいいの?
- 2分の1と、3分の1とをあわせると、6分の5ですね。でも、野球で、最初の日、2打数1安打で次の日、3打数1安打だと、あわせて5打数2安打ですね。だから分数の足し算は、分母を足して、分子を足して、計算すればよいのではないでしょうか。最初の計算のほうが非日常的でおかしいのではないでしょうか。と言っておられる方がいました。あなたは、どう答えますか。[Sept. 15, 2000]
- もう大分前のことになりますが、降水確率について、アナウンサーが次のように言っていました。「今までは、一日の降水確率をお知らせしていましたが、これからは、午前の降水確率と、午後の降水確率を分けてお知らせします。数字が半分になりますのでお気をつけ下さい。」このアナウンサーは分かって言っているのかちょっと気になりました。午前の降水確率10%、午後の降水確率10%なら、一日の降水確率は、20%。確かに半分になっていますね。でも、午前の降水確率60%、午後の降水確率60%のときは、どうなるのでしょうか。こんなややっこしい聞き方をするから、嫌われてしまうのでしょうね。[Sept. 15, 2000]
ちょっとおもしろいね
- 算数オリンピックの問題から一問 (「算数オリンピック委員会」(広中平祐会長))
「ぼくのお兄さんは、西暦 ABCD 年の生まれです。1997年の今年、ぼくのお兄さんの年齢は、A+B+C+D になりました。ぼくのお兄さんは何歳になったのでしょうか。(算数オリンピック委員会編「算数オリンピックに挑戦 '95〜'99年度版'」参照) [Nov. 10, 2000]
- 四則演算と括弧だけをつかって数を作ると言う問題はいろいろとあるようで、ある人は切符問題と言ったりもするそうです。切符に4桁の番号が入っていることが多く(4桁ではないことも多くなりましたが)その4つの(ひとけたの)数使って四則演算をし、いろいろな数を作ると言う問題です。10を作る、と言うことをする人もいるようですし、0からたとえば10までどんどん作っていく人もいるとか。もちろんいつでもできるわけではないのですが、時々、とてもむずかしく不可能と結論したものでできる場合もあり、二人で競争で考えたりすると面白いですね。その中で有名なのは、「3、4、7、8」で10を作る問題だとか。私も十分苦しみました。中国では、トランプを使い、双方2枚ずつ引いて、その4枚で24を先に作った方が勝ち、というゲームがあるそうです。なぜ、24という数学では特別に美しい数を選んだのか、良く分かりませんが。(木村良夫著「数学パズルで遊ぼう」参照) [Sept. 15, 2000]
- 「わたしは、父の義理の兄弟と、兄弟の義理の父と、義理の父の兄弟と、義理の兄弟の父と一緒に写真をとった」として、二人が写っている写真の絵が掲載されていた。(「こわれている電卓」ISBN4-00-115263-0, 徳田洋文(文)、村井宗二(絵)、はじめて出会うコンピュータ科学3、岩波書店)これは、Lewis Carroll(不思議の国のアリスなどで有名な作家かつ数学者) からとったと注があった。ネット上で探してみるとたとえばここにありました。英文では
Problem. - The Governor of Kgovjni wants to give a very small dinner party, and invites his father's brother-in-law, his brother's father-in-law, his father-in-law's brother, and his brother-in-law's father. Find the number of guests.
わたしには、英文の単数・無冠詞の厳密な使い方がわからない。たとえば、his father's brother-in-law というとき、一人招いたことは確かだろうが、この続き柄にあるひとが一人なのかどうかが不明である。最初の、very small dinner から、このセッティングでもっとも少ない人数はと聞いていると解釈すれば問題はない。ともかく、答えは一人である。もう一度落ち着いて考えてみよう。[Dec. 30, 2005]