Last Update : September 23, 2000

GE : NS I 数学の構造

問題編

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1対1対応

導入:数え上げ

X を数えたいけれど数えにくいものの集合としたとき、数えやすいものからなるある集合 Y と、X から Y への、1対1対応を見つける。すると、X の元(要素)の数と、Y の元の数は等しいから、それによって、X の元の数がわかる。

例えば、上の最初の例では、X は、山の木、Y は、縄ということで、次の例では、X は、トナメントの試合で、Y は、トーナメントによって負けるチームということになります。

  1. トーナメントで、敗者復活戦があるときは、どうでしょうか。通常、敗者復活戦を組む組み方は、色々とありますが、2敗したら失格。としておきましょう。二チームのときは、2試合か、3試合ですね。3チームのときは、どうでしょうか。49チームのときは、どうでしょうか。

  2. 12個入りのキャラメルを一箱買って、守、悟、望、喜子、悦子の、5人の兄弟に分けたい。それぞれが最低1個はもらえるようにすると、何通りの分け方があるでしょうか。

  3. 12個入りのキャラメルを一箱買って、守、悟、望、喜子、悦子の、5人の兄弟に分けたい。何通りの分け方があるでしょうか。こんどは、一つももらえない子どもがいても良いとします。

  4. 自然数 nm 個の自然数の和として表すとき、加える数の順序も考慮に入れて何通りの表し方があるでしょうか。

  5. 0 < a < b < c < d < 12 であるような自然数の組 (a,b,c,d) は全部で何通りあるでしょうか。

  6. 今度は、a は b 以下、b は c 以下、c は d 以下、d は 16以下とします。このような自然数の組 (a,b,c,d) は全部で何通りあるでしょうか。

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数学的帰納法

THEOREM [Mathematical Induction]
P(n) は、自然数 n に関するある命題を表すものとする。このとき、(I)、(II) が成立するとする。
(I) P(n0) は、正しい。
(II) n0 以上の k について、P(k) が正しいと仮定のもとでは、P(k+1) は正しい。
このとき、n0 以上のすべての n について、P(n) は正しい。

PROOF
Let S = {n > n0-1 : P(n) is false}. We want to show that S is empty. Suppose not. Let m = min S. By (I), m is not equal to n0. Hence m > n_0. By the minimality of m, P(m-1) is true. Now by (II), P(m) is true as well, which contradicts m being in S. Therefore, S is empty. Q.E.D.

  1. n を非負整数とする。このとき、11n+2 + 122n+1 は、133 で割り切れる。
  2. n を非負整数とする。このとき、2n× + 2n ー 1 は、3 で割り切れる。
  3. サイズ 2n× + 2n のチェス盤から一ますを抜き取ったものを Bn と呼ぶことにすると、すべての、 Bn は、B1 で敷き詰めることが出来る。
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