Last Update: February 27, 2007
線形代数学 II
この授業を楽しんで下さった方へ
感謝
この文章を読んで下さる方がいらっしゃると嬉しいですね。題名が、「この授業を楽しんで下さった方へ」ですから。
私の側の反省は、このコースについての方に書いてあります。皆さんにとって、大切なのは、このコースで学んだ事を確認することと、次のステップ。前者は、期末試験を復習するのが一番よいと思います。答えも、期末試験から見る線形代数学も書いておきました。それらをじっくり理解するのも良いでしょう。さらに、この機会に、理論的な線形代数学の本を読んでみるのも良いでしょう。どんな本でも構いません。参考書もあげてありますが、基本的に、線形空間、線形写像と書いてある章を読むのが良いでしょう。わからなければ、そこだけ他の章に戻って復習すればよいでしょう。いろいろなことがつながってくると思いますよ。春休みでも何回か時間をとると理解はかなり違ったものになると思いますよ。
次のステップ
- このコースの次は、線形代数学 III です。行列の対角化など、固有値や固有ベクトルを使った線型代数の一番おもしろい部分を学びます。線形代数学 II で学んだことがどのようなことで利用できるかがわかります。理論的にもとても美しい部分です。微分積分学 II にも関係していますし、一番、意識して、線形代数学 II の内容が生き生きと応用されるのは、微分方程式の理論だと思います。特に線形微分方程式には、線形代数学 II の考え方が必要不可欠です。さらに、フーリエ級数などで、線型代数学 II で学んだことと出会う人もいるでしょう。距離空間で内積空間を利用することも出てきます。ここで学んだことがいろいろな意味で生かされることを願っています。思考訓練の部分も含めて。