解答:
x = r cos t, y = r sin t とおく。すると、
lim(x,y)→(0,0)|f(x,y)| = limr→0(r3 |cos2t sin t|)/r2 = limr→0 r |cos2t sin t|) = 0 = f(0,0)
だから、f(x,y) は (0,0) で連続である。
|cos2t sin t| は1以下であることに注意。y = mt とおいて調べただけでは不十分です。
原点を通る直線上では、一定の値だが、曲線を通って (0,0) に近付く時にはある一定の値にならないような例も作れます。h(x,y) = x2y4/(x2+y4) などを考えてみて下さい。
解答:
limh→0(f(h,0)-f(0,0))/h = limh→00 = 0
だから fx(0,0) = 0 である。最初から y = 0 としているところに注意して下さい。
解答:
x = y = t とする。もし、g(x,y) が (0,0) で連続ならば、lim(x,y)→(0,0)g(x,y) が存在して、g(0,0) = 0 と等しくなければならない。ところが、
0 = lim(x,y)→(0,0)g(x,y) = limt→0g(t,t) = limt→0 1/2 = 1/2
これは、矛盾である。従って、連続ではない。
解答:
limh→0(g(h,0)-g(0,0))/h = limh→00 = 0
だから gx(0,0) = 0 である。すなわち、偏微分可能です。
解答:
全微分可能であれば (0,0) で連続でなくてはいけないが、1より連続ではないので、全微分可能でもない。
判定条件として、gx(x,y) および gy(x,y) が (0,0) の近くで連続であれば良いが、これは、連続ではありません。また、これらが連続でないことが示されたからといって 全微分可能ではないとは結論できません。このことにも注意して下さい。