Last Update: November 29, 2014, Revised: April 30, 2026

2014年読書記録


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  1. "Amazing Love", by Corrie ten Boom, Christian Literature Crusade, London (1953.5)
    コリー・テン・ブーンは、オランダ人で第二次世界大戦中に、ユダヤ人をかくまった罪で一家で強制収容所に入れられ、姉の Betsy と Ravencrow Concentration Camp に送られ、そこで姉は死ぬが、愛と赦しの福音を携えて、世界中を講演してまわった、キリスト教の証し人。Contents. I. Plans, II. Forgiveness, III. The Way Back, IV. An Unexpected Feast, V. Be Not Afraid, VI. The Word of God is Living and Powerful, VII. The Sea is Deep, VIII. Never Again to Germany, IX. My Chocholate Sermonm, X. Preaching the Gospel in Word and Deed, XI. Once a Soldier of Hitler, XII. Holland, XIII. The Manufacturer of Our Faith, XIV. Intercessory Prayer, XV. Refugees in Distress, XVI. Chairs in the Camp, XV. Refugees in Distress, XVI. Chairs in the Camp, XVII. Hollywood, XVIII. In London, XIX. May, XX. Switzeland, XXI. Unpaid Debts, XXII. Bermuda, XXIII. Finances, XXIV. The Second Coming, XXV. Two Little Girls, XXVI. The Children of Light May not Walk in Darkness, XXVII. Everlasting Life. この本においても、Forgiveness が一番感動的だった。内容まで書けないのが残念。
    (2014.1.13)

  2. 「牧師夫人 新島八重」雜賀信行著、雜賀編集工房(2012.12.1)
    2012年NHK大河ドラマ「八重の桜」で描かれた、同志社の創立者新島襄の夫人で会津藩出身の新島(山本)八重を中心に描いた第一章につづき、やはり会津藩の山川浩・健次郎の妹で、岩倉視察団と一緒に留学した5人の女性(当時11歳、他は、津田梅子(当時6歳)、永井繁子(当時9歳)、吉益亮子(当時14歳)、上田悌子(当時16歳))、日本人女性ではじめてアメリカの大学を卒業し、帰国後は、大山巌陸軍大将の夫人となり鹿鳴館時代を彩る大山(山川)捨松(咲子)を中心に描いた第二章と、熊本バンドの一員で、雑誌「国民之友」や「国民新聞」を刊行した、徳富蘇峰の弟、徳富蘆花を中心に描いた第三章からなっている。徳富蘆花の「黒い眼と茶色い目」や「蘆花日記」などから、なぜ、八重や捨松が悪妻のように描かれたかの解き明かしが全体を貫いている。徳富蘇峰や蘆花の姉の初子は、湯浅治郎に嫁ぎ、その子が、湯浅八郎であることもあり、これまで断片的には、知っていたが、その母の久子の妹で女子学院の初代校長で、キリスト教婦人矯風会の初代会長でもある、矢島楫子らの矢島家のことも書かれており、明治時代のキリスト教会の熊本バンドの歴史にも詳しい。自分自身が福島出身であることも手伝って、会津藩の歴史には、興味があるが、そのことと、日本人キリスト者の歴史のつながりについても、理解が深まった。文章も平易で読みやすく書かれている。参考文献も貴重である。
    (2014.1.25)

  3. 「改訂版 点字・点訳 基本入門」当山啓著、産学社(2002.7.30. ISBN4-7825-3070-6)
    学修支援で、視覚障害者支援を担当するようになり、点字・点訳の基本についても知っておきたいと思い、それに関する業務の合間に読んだ。非常によくできた本である。最初には実際の点字のページもついており「点字を読んでみよう」での2ページにわたる点字文は、平易であり、読む練習になる。正直、1ページ目は、殆ど墨字をみないと分からなかったが、2ページ目は、拗音、拗濁音、拗半濁音など以外は、ほとんど読むことができた。むろん、完璧からはほど遠く、点訳には、教えてもらうべき事が多いが、最低限の知識を得、よい経験になったと思う。もくじ 第1章 点字を理解するために 1. 点字の特徴を知ろう、2. 点字の構成、3. 点字を読んでみよう 第2章 点字読解の初歩 1. かな遣いの表現方法、2. 数及び数字を含んだ語の書き方、3. アルファベットの書き方、第3章 1. 分かち書きの原則、2. 付属語、3. 自立語、第4章 点訳の実際 1. 点字を書くための機器、2. 符号・記号の使い方、3. 書き方の形式、4. その他の留意事項、第5章 点字・点訳あれこれ 1. 特殊な点字記号と点字の漢字、2. 点字の歴史、あとがき
    (2014.2.8)

  4. 「キリシタン黒田官兵衛 上巻」雜賀信行著、雜賀編集工房(2013.10.1. ISBN978-4-906968-01-5)
    著者からのメールで大河ドラマに関係した「牧師夫人 新島八重」と「キリシタン黒田官兵衛 上巻」を知り、読んだ。特に、この黒田官兵衛は、たくさん小説が書かれているが、キリシタンかどうかも記述に幅があるようで、それらをていねいに比較検討している。そのような手法が好きか嫌いかは人によるだろうが、キリシタン史も書かれていて、個人的には非常に興味深かった。下巻も近々読んでみたい。目次 第一章 官兵衛の青春時代、第二章 ザビエルからトーレスまで、第三章 官兵衛の「荒れ野の四十年」 主な参考文献。
    以下は備忘録: (2014.3.11)

  5. 「人が孤独になるとき 説教・講演・奨励集」並木浩一著、新教出版社(1998.6.25. ISBN4-400-52441-8)
    現在、国際基督教大学名誉教授、旧約学者で、ICU2期生の並木浩一先生の説教集である。主として旧約を題材としたもの8編、新約を題材としたもの6編が収録されている。著者も書いているように、旧約と新約の違いを感じる。旧約はあるテーマに関する聖書全体にわたる深い考察を背景としているのに対し、新約は奨励的メッセージ性が強い。
    以下は備忘録: (2014.7.19)

  6. 「人が共に生きる条件  説教・奨励集」並木浩一著、新教出版社(2011.3.1. ISBN 978-4-400-52442-7)
    現在、国際基督教大学名誉教授、旧約学者で、ICU2期生の並木浩一先生の2冊目の説教集である。この二冊は、並木先生をお呼びして、C-Week で特別キリスト教概論をもったときの学生からの質問に答えて、先生自身が紹介しておられたものである。ちょうど、この二冊目を読んでいる時に、偶然そのとき質問した名前しか知らなかったその人とも会うことができた。奇遇である。この書は、75歳を記念して出版されたもので、旧約(創世記5、出エジプト1,サムエル下1,詩編3,ヨブ記2、イザヤ1)新約(マタイ1,ルカ1,ヨハネ2、ロマ1、1コリント1)から(旧約・新約から二カ所のものもある)14の説教、奨励が集められているだけでなく、小友聡氏の前書き「説教集刊行に寄せて」と、最後に、著者あとがきに続いて、大田建士氏の「編集を終えて」、永野茂洋の「旧約聖書は現代的である」、高橋一氏の「文は人なりー私が出会った『一書』とその周辺」が添えられている。
    以下は備忘録: (2014.7.30)

  7. 「バリアフリー・コンフリクト 争われる身体と共生のゆくえ」中邑賢龍/福島智編、東京大学出版会(2012.8.31. ISBN 978-4-13-052024-9)
    バリアフリーによって生じるコンフリクトを様々な切り口から論じている。著者の一人に来ていただき講演していただいたことをきっかけに入手したが、読むまでには時間がかかってしまった。障害の問題を取り扱っているが、ひとが尊厳をもって生きるというより普遍的な問いにすべて通じる題材が提供されていて、刺激的な、おすすめの書。序章 第一部 バリアフリー・コンフリクトの実情 第1章 バリアフリーは何をもたらしたか 第2章 役に立つはずなのに使われない 第3章 人工内耳によって「ろう文化」はなくなるか? 第4章 「障害者雇用」って必要なの? 弟5章 読み書きができない子どもの難関大学進学は可能か? インターミッションーー「障害者」って誰? 第二部 バリアフリー・コンフリクトの論理 第6章 障害者への割引サービスをずるいと感じるあなたへ 第7章 障害者のアートが問いかけるもの 第8章 裁かれない人がいるのはなぜか? 第9章 聴覚障害者のアイデンティティ・トラブル 弟10章 「回復」と「代償」のあいだ コラム/読書案内 
    以下は備忘録: (2014.8.23)

  8. 「『できること』の見つけ方-全盲女子大生が手に入れた大切なもの」石田由香理・西村幹子著、岩波ジュニア新書(2014.11.20. ISBN978-4-00-500791-2)
    2013年度から学修支援担当副部長を務めているが、その一つの職務である、障がい学生支援で支援した学生でと、その卒業研究指導教員の本で、著者からいただいた。石田さんは、現在、イギリスの大学院に在籍中。石田さんらしさが十分にあらわれた文章で、軽快。しかしやはり考えさせられる。「明日への大学」というICU最初の視覚障がい学生の草山こずえさんの著書を読んで「周囲からいろいろと助けて頂く代わりに、私にできることは誠実であることだけです。」(p.72) を引用している。個人的には、石田さんが謎かけのように問いかけて様子をうかがってくるのが苦手だったが、よく考えると、自分もちょっとしたことから、相手の反応を観察している。わたしとは違う方法でそれをしているのだろうなということに気づかされた。フィリピンのことやおしゃれのことなど、あまり知らなかったことも書かれていて、興味深かった。
    (2014.11.29)


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